Archive #016 from the Marriott Tape 「仁」のテーマ

「仁」。このテレビドラマが放映された当時北京にいた。第一期(2009/10-12月)完結編(2011/4-6月)とも全編見ている。北京では放映されていないのにどうやって見たのだろう?はっきりと覚えていない。日々、コロナと戦う医療従事者の苦労の様子を知り、江戸時代にタイムスリップして疫病(コレラ)と戦うこのドラマを思い出した。何もない時代に、ついにはペニシリンを開発してしまうところも、コロナワクチンの開発と重なる。

Leeくんが、このドラマのテーマ曲を録音したと言い出した。ロックやブルース一辺倒だったので、この企画は新鮮だったことを覚えている。といういことで、録音データを探してみたが、なかなか見つからない。ハードディスクの整理どころではない。開けたり閉じたり、もう、ぐしゃぐしゃの状態で諦めかけてたとき、出てきましたよ。なんと、仕事用のディスクの中から。予算関連のエクセルデータの中にLogicで録音されたデータがポツンと一軒家状態で出てきた。今後、探す範囲がますます広がって頭が痛い。で、この曲は何も手を加えないままでアップします。

” Theme from TV drama series Jin”

All guitar played by blues Lee

Recorded@Beijing Marriott Sept.22, 2012

Archive #015

2017年末ごろからAbleton Liveの使用頻度が他のDAWより増えた。よし、これから作るぞ!と改まって制作に入ることなく、自由勝手に音を重ねていく気楽さが気に入ったからだと思う。ただ、他のDAWとコンセプトがまったく違う。ループ素材などをポンポントラックに放り込んで完成させていく即興性的要素もあり慣れるのに苦労した覚えがある。

ハードディスクを整理していると、このころのものは曲の断片だけというかガラクタみたいなトラックが散財している。ジャンクなトラックデータのなかで、少し光り輝いていたのが冒頭の曲である。で、思い出したのだが、LIVEに慣れるためにプロがつくったマルチトラック(Original Data: Loopz Kontrol “Psycho Killers”)を自分の作ったリフやシンセの装飾音や効果音を足して曲を作ってみようとしたのがこの曲。時間があれば聞き比べてみてください。まあ練習曲みたいなものだが、今の制作スタイルに向かわせたエポックメイキングな曲でもある。

この曲、JanDeBontとクレジットされていた。当時、つくったものに有名人の名前を拝借しているものが多いのは、aodamoくんの影響があったのかもしれない。印象が残って探しやすい。ちなみに、JanDeBontはキアヌリーブス主演の「スピード」なんかを撮った映画監督。

aodamoくんのトラックはこちらで聴けます。

Archive #014

スマートフォンの写真アプリを整理していると、なんだこりゃという動画が結構な数残っている。その大半はスマフォが勝手に録画していたのか、その時は何かを意図して撮影しているのだが今となっては不明なものである。今回のアーカイブはそんな(私的な?)アバンギャルドな映像画像を素材にサイケデリック風ビデオを創ってみた。

サウンドトラックは、ototobatomos vol.1の制作中に、Ableton LIVEのリゾネーターエフェクトをいくつまで重ねられるかを実験したトラックに、アップルOSX純正のスピーチテキストに詩の朗読をさせたトラックを重ねて録音したものである。真っ先にボツになったが、今こうしてビデオのサウンドトラックとして蘇っている。

Archive #013

「音と場スタジオ」は2014年12 月に正式オープンした。当初はリハスタや個人練習で使われていており録音のニーズはあまりなかった。お客がいない合間に、録音機材のテストも兼ねて個人的な録音を結構残している。その多くはギタリストのBlues Lee君と、たまに来るヒヤカシ連中とのセッションが多いのだが、中にはまともな楽曲もある。作曲とはこういう風にやるんだとCUEBASEを使い倒していたのもこの時期である。この時期も大量のDATAが残っているのだが、記憶を頼りに探り当てた「これいいじゃん!」というトラックを発見していろいろとリファインしてみたいと思う。

DEMO “My Old Piano” Recording Date: 2014-12-4

幸にもこの頃の録音にはSTEMが残されていたのでリミックスが楽である。多分、いろいろと録音の知恵がついてきたのだろうと思う。ただ、残念なことに当時の最終ボーカルパートのデータが見当たらない。ゲストを招いてボーカルを改めて入れてみたい。

“My Old Piano” Full Track Remix Version

Remix and Remaster by gk @ototobastudio 2021-1-5

Archive #012-2 from the Marriott Tape

元旦の早朝というか大晦日の深夜というか、件のWhile my guitarのリミックスをやってみた。残っていたLogic 9のデータをPRO Xに変換して、さらにリンクしていないaudio dataを探しまくったり、差し替えたりで苦労したが一応できあがった。期間限定でこのアーカイブに上げてみます。

なんで、こんなことしているか?というと、この次のプロジェクトはいよいよネットによる制作を考え始めているからなんです。まだ計画段階ですが。。

“While My Guitar Gently Weeps”

(Geroge Harrisson 1968)

Vocal Sweet Ann

All instrument played and programmed by gk and blues Lee

Recorded@Beijing Marriott

Remix@ototobastudio 2021

Archive #012 ”While My Guitar Gently Weeps” from the Marriott Tape

written by George Harrison 1968

この曲の魅力はリードギターだけではなく、ジョージの悲しげなボーカルにあると思う。それを表現するにはこの娘しかいない、と思い東京からボーカロイドのアンちゃんを北京に密かにとりよせた。ボカロなんて興味もなかったが、ネットで聞いたこのスィートアンのハスキーな声にほれ込んでしまった。取り寄せたのはよかったが、なんせ触ったことも操作したこともない。歌わせるまでとにかくすごく時間がかかってしまった。

今回、データを整理していたらこの曲のデモが出てきた。こんな感じでいかにもボカロ声を払しょくできていない。たぶん、当時は、ギタリスト君(盟友、Blues Lee)の反対もありお蔵入りしたのを思い出した。

今回、残っていたマルチトラックにお化粧を施して、こんな感じにしてみた。

雰囲気は出ていると思うが、やはり歌詞の一部が不明瞭でいい加減だったりするがボカロ2の限界なんだろう。

特に、後半の歌詞で韻を踏んでいる2か所は特に怪しげ。ジョージさん許してね。

I don’t know how you were diverted

You were perverted too

I don’t know how you were inverted

No-one alerted you

この北京時代の録音はototobastudioの前身、STUDIO6070の名義でsoundcloudで発表しているのでそちらも聴いてみて下さい。

Archive #011

この#011でototobatomos vol.1全10曲のビデオ制作が完了した。これでほんとにアーカイブ化されたというわけである。最初はpremier proの使い方に慣れるための教材としてスタートしたが、今は、protoolsを使って音源を足してミキシングし、レンダリングするというところまで来た。次は、オリジナル音源に4Kとかオリジナルビデオを作ってみようということになるが、どうなることやら。After Effectsとか手も出し始めているし。。

アルバムに興味のある方は、、

from the album “OTOTOBATOMOS VOL.1” まで

Archive #010

耳鳴りや眩暈をテーマに作ったこのトラックをビデオで編集し始めた時、サウンドのノイズがやたら目立ち気になってしようがなかった。特に、録音したときにかけまくったレゾナンス系のエフェクト音が酷かった。結局、何回もミックスを繰り返し音を控えめにすることとなった。ビデオとオーディオの編集の奥の深さを知り、また結構な時間もかかったが、Adobe Auditionの操作方法の勉強になったのでよかったとしよう。それにしてもシンギングボウルとハワイアンスチールギターの組み合わせ、よく思いついたものだ。なんちって。

アルバムに興味のある方は、、

from the album “OTOTOBATOMOS VOL.1” まで

Archive #009

JGはジェリーガルシアのこと。最も影響を受けたミュージシャンの一人である。”Dark Star”は今でもよく聴くし、最近AmazonTVでグレートフルデッドのドキュメンタリー「Long Strange Trip」を見て、あまり語られてこなかったガルシアのことを知ったりもした。彼は1995年8月9日、53歳の若さでこの世を去ったが、今年の命日に彼のギター演奏を思い起こさせるようなトラックを作りたいとスタジオに籠って制作したのがこの曲。そのMVだからいろいろと凝ろうと思ったが、結局オーロラというシンプルな素材で収まった。でもいろいろなエフェクトをかけているので幻想的には仕上がっている。MVは派手で凝ったものはインパクトという点ではよいが、時に曲を殺してしまうこともあるということも学んだ。

アルバムに興味のある方は、、

from the album “OTOTOBATOMOS VOL.1” まで

Archive #008

湯船につかりながら風呂場の壁を飽きずに眺めていることがある。壁一面に広がる鳥獣戯画というか小宇宙を映像にできないかとずーっと考えていた。その壁を試しに撮っていたスマホのビデオファイルをいじくりまわしていたら、こんなのができた。

この曲というかトラックは今年の7月7日ごろに完成した。なんとなく七夕っぽくていいでしょう!!で、festivalなんです。

アルバムに興味のある方は、、

from the album “OTOTOBATOMOS VOL.1” まで